看護師のセカイに慣れるということ
アラフォーで看護師デビューしまして、
それまで生きてきたセカイと違いすぎました。
同じ言葉を使う、まったく別の文化圏に来てしまった感覚です。
人々は自分と同じ言葉を使ってるけど、
自分が知ってるのと意味やニュアンスが違う。
そんな感じ。
看護師になりたてのころに言われたことで、
忘れられない言葉があります。
先輩と一緒に、オムツ交換をしていて。
一般の社会
「やってみせ、言って聞かせてさせてみて、ほめてやらねば人は動かじ」
看護師のセカイ
「根拠言え。じゃあやってみな。まだまだね。なぜできないの?反省してね」
・・・・・・・
「頭使わない仕事」
事務や接客が、頭使わない仕事とは、思いません。
看護師が特別、頭を使う仕事、とも思いません。
でも
こころえぐられました。
毎日がこの調子なので、
何か言われる
↓
ショック!
こわい!
アタマがマッシロ
↓
上手く動けない
上手く話せない
↓
もっと何か言われる
の、負のスパイラルに陥ってました。
そもそも、何か言われたときに、
相手の言い方や表情、言葉選びなどから、
悪意や冷徹さや侮蔑を感じとってしまい、
感情で反応してしまっていました。
看護師のセカイは、今まで生きてきた外のセカイとは
違う文化圏であることが、次第にわかってきて、
あたまのマッシロもなおってきて、
だんだん感情で反応せずに対応できるようになりました。
私の前やあとに入職した、社会人出身の看護師さんが
次々と1年以内にやめていました。
言葉が同じだけど文化が違う、ということになじんだ上で
ニュートラルな精神状態でいることって、
わかっていても、すごくすごく難しいので、むりもないです。
なんつーか、たとえれば、愛情表現で「バカ」「ブス」と毎日けなしてくる男と結婚するようなものですかね。
「バカ」「ブス」が、相手にとっては愛情表現なんだとわかっていても、こっちはダメージ蓄積していく。みたいな。
ちょっと違うかな
おおげさにいうと、
世界観や自己同一性が、一旦ぐにゃんぐにゃんに破壊され
それを再構築して、もとの自分を取り戻す作業をする3年間でした。
こんなしんどい気持ちで働いて、帰宅後はこんな状態↓
>>これ以上頑張れない日
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退職しました。
看護師になって3年。
このたび、3年間働いた病院を、退職しました。
アラフォーからのスタートでのみこみも悪かったけど、
ポンコツながらもなんとか頑張ってきました。
なんども「辞めたい」「やめよう」と思ってきましたが、
今度こそやめようと決めた時期に、
ちょうどコロナが流行りはじめて
そのあと休校だ自粛だなんだかんだとなって。
病院も大変な状況でしたが、子供のメンタルケアや生活管理など
家のほうがもっと負担が重くなってきたので
ちょうどいい辞め時だったなと思います。
「看護師はきつい性格の人が多い」と人はよくいうけど、想像以上でした。
あるとき、せっかちな先輩(20代)と一緒にオムツ交換。
相手は、認知症もあって反応の薄い患者さんです。
(人が人にそんな扱いを・・・!?)
(そんな言葉、口に出していいの?)
(相手を人間として見てるの?)
(相手の気持ちに配慮してるの?)
と思うようなことが日々怒涛のように起こり、
慢性的にアタマがマッシロになってました。(0_0;)…。
たぶん私は最近はやりの「HSP(繊細すぎる人)」なんだなぁと思います。
衝撃的なことに対していちいち感情で反応していては、
看護師の仕事ができるようになりません。
でも、このせっかち先輩は悪意があるわけでなくて、
ただただとてつもなくガサツな人なんです。
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先輩「あー、あたし〇〇ってイライラするわー!しない?」
みさとん「そうですか?どんなところがイライラするんですか」
先輩「えっ、あたし今イライラするって言った?
じゃあ口癖だわ、イライラするって言っちゃうの。よくないね!笑」
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先輩「ねえねえ今日あたし生理でさー、白衣に血ぃしみちゃってんだけど!ちょっと見てみる?笑」
とズボンの股のところを見せてくる。
先輩「あーおしっこしたい!ナプキンしてるから出しても大丈夫そうだよね!笑
患者さんに言ってるみたいにさ、オムツに出しちゃっていいですよー状態だよね!笑」
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イライラするって確かに言ったのに、
言った覚えもなく口から出ちゃってたってことに、びっくりしました。
信じられないくらいきついこと言ってても、
まったく深く考えずにその場の感情で言ってるだけなんだろうなー。
こわ。
いやー。
今までの人生であまりかかわったことのないタイプの人たちがたくさんいました。
慣れなかったわ~。
自分をおおいに見失ったわ。
ちっともしっくり来てなかったわ。
そして去った今、自分の人生を取り戻した感覚です。
とても満ち足りています。
がんばったし、乗り越えた!
自分の可能性と自分の限界が、大体見えました。
出会いに感謝です。
みさとんは、このせっかち先輩のことは嫌いではなかったです。
こんな感じで、少しずつ、看護師の仕事のこともブログに書いていきます。
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いずれまた看護師としてがっつり働きたいとは思っていますが、
しばらくは、子供たちの学校生活をサポートしつつゆっくり過ごします。
看護師になりました。
こんにちは、みさとんです。
ご報告です。
106回看護師国家試験に無事合格し、
4月から看護師として働くことになりました!
3年前、たいちゃんと一緒に”1年生”になりました。
看護学校の入学式と小学校の入学式が同じ日だったので、
看護学校の入学式の集合写真を撮り終えて
タクシーで小学校へ行くと、入学式には間に合わなかったけど、
なんとか小学校の集合写真に入ることができました。
子供たちは、ずーっと前向きに応援し続けてくれました。
若い友達や、同じシングルマザーの友達もできて、
一緒にカラオケに行ったり、日帰り旅行に行ったりしました。
看護師になろうと思ったのは、
妊娠出産を繰り返している時期に、
宮古あずささんの看護師エッセイなどを読んで
他者の人生観や価値観、多様な家族関係に深くかかわることが
できるということに強く興味を惹かれたのですが、
離婚したことで、具体的にめざそうと思い始めました。
分娩見学、
保育園実習、
手術見学、
高齢者施設、
訪問看護、
精神病院、
自立支援施設
社会の中のいろいろな状況や、
人生のいろいろな段階にある人たちと
実際に接することができて、たくさん貴重なことを学べました。
老健での実習では、初対面の98歳の認知症のおばあちゃんに
懐かしがって泣いていただき、こっちも泣きそうになりました。
いろいろ経験して、親にもなった今だからこそ、
学ぶことは楽しいです。
それに、ひとつのことから、より多く深く学べる気がします。
高齢者施設や精神など、どの分野も興味深いですが、
宮古あずささんの本がきっかけで看護師を目ざしたので、
とりあえず同じように総合病院の看護師になろうと思います。
残業や土日出勤、夜勤などを考えると不安でいっぱいですが、
とりあえずがんばってみます。
↓この本から入りました。
↓老健実習の前に読みました。大好きな本。
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- [2017/03/31]
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